私たちはAI面接アシスタントを作っているので、「不正ではない」と答えると思われるかもしれません。実際には、「不正かどうか」は一つの問いではありません。企業は何と言ったか、選考のどの段階か、ツールを何に使うのか。この3つです。分けて考えれば、ほとんどの状況には明確な答えがあり、答えがはっきりしない場合も、次に何をすべきかは明らかです。つまり、確認することです。
これは法律上の見解でも、倫理についての説教でもありません。友人に説明するならこう話す、という内容です。
3つのケース
企業が禁止している
最近では、面接の案内に「面接中のAIツールや外部の支援の利用は禁止されています」といった一文が含まれることがあります。チェックボックスへのチェックや、誓約への署名を求められる場合もあります。HackerRankやCodeSignalなどのプラットフォームで行うコーディング課題にも独自のルールが設けられていることが多く、監督付きの試験では画面とカメラの共有を求められることもあります。
使わないよう告げられているのに使ったなら、それは最も重要な意味での不正です。与えられたルールに違反し、多くの場合は使わないと約束したことにも反するからです。「職場では誰もがAIを使っている」という主張をしても変わりません。選考の条件を決めるのは企業です。
発覚した場合、内定が取り消されるか選考が終了し、再び選考対象にならないよう記録する企業もあります。誓約に署名していた場合は、虚偽申告として扱われる可能性があります。機会を失う以上の結果は把握していませんが、5回の面接を終えた後に内定を失うだけでも十分に痛手です。
この場合、AIアシスタントを使うのは面接の前と後です。準備や練習に使い、文字起こしがあれば後で振り返りましょう。面接中は使わないでください。
企業が何も言っていない
これは最もよくあるケースで、意見が分かれる状況です。案内にはZoomのリンクと時間だけが記載され、ツールや外部の支援については何も書かれていません。
誠実な解釈は2つあります。一つは、「面接では自分の頭で考えて答えるのが昔からの前提であり、明文化されていなくても、それがルールだ」というものです。メモは許されても、隣の人に答えをささやいてもらうのは認められず、AIに回答を提案してもらうのは後者に近い、という考え方です。もう一つは、「面接で確かめるのは仕事をこなせるかどうかで、その仕事にはAIツールが関わるのだから、上手に使えることを示すのが目的だ」というものです。
どちらも筋の通った考え方で、採用担当者の間でも両方の意見があります。だからこそ困るのです。面接官がどちらの考えなのか、あなたにはわかりません。
現実的な解決策は、聞いてみることです。「通話中にメモやツールを開いていても大丈夫でしょうか?」と採用担当者に尋ねるのは自然なことです。返答をもらえば答えが決まります。ノーと言われたくないため、聞かない候補者も少なくありません。そのためらいから、自分がどちらの解釈を信じているかが見えてきます。
尋ねないのであれば、慎重な使い方は自分で書いたメモを使い、アシスタントはライブで回答を提案させるのではなく、文字起こしと振り返りに使うことです。
企業が許可している
思われているより、許可されるケースはあります。AIの使用を明示的に認め、何を使ったか記録するよう求める企業もあります。AIエンジニアリング、プロダクト、マーケティングなどの職種では、面接中にAIツールを使う課題が含まれることもあります。AIの支援を面接で使っても構わない、仕事でも同様に使うのだから問題ない、と公言している企業も一部あります。
許可されているなら不正ではありません。上手に使いましょう。提案された回答をそのまま読み上げるのは、許可されているかどうかにかかわらず、良い答えとは言えません。自分の言葉ではなく、聞き手にもそれが伝わるからです。
選考の段階も関係する
同じツールでも、使うタイミングによって意味が異なります。
- 面接前:AIの助けを借りて自分の経験から回答を準備する。AI模擬面接官と練習する。企業について調べる。これを不正と呼ぶ人はいません。面接コーチが料金を取って提供していることです。
- 面接中:リアルタイムの文字起こしや回答の提案を受ける。ここは意見が分かれる領域で、上記の3つのケースによって判断が変わります。
- 面接後:文字起こしを読んで、どの回答が長くなったかを確認し、次の選考に備える。不正ではありません。こうした記録があればよかったと思う人はたくさんいます。
この議論が過熱するのは、面接中だけを思い浮かべる人が多いからです。面接アシスタントが行うことの大半は、面接前と面接後にあります。
企業が実際に行っていること
憶測ではなく、この1年の求人情報や面接案内から見える傾向です。
- 許可される範囲を明確にする企業が増えています。以前は何も書かれていなかった案内にも、許可事項が記されるようになりました。現在は「AI禁止」と明記する企業が多く、「AI利用可」とする企業も一部あります。
- 最終面接を対面に戻す企業が増えています。理由の一つは、この問題への対応です。
- 質問の仕方が変わっています。追加質問が増え、「そのときのことを教えてください」と具体例を掘り下げたり、コーディング課題で「なぜその選択をしたのですか」と尋ねたりします。画面の提案を使っても、こうした質問に答えるのは困難です。
- 企業側のAI利用への同意を求めるケースが増えています。現在では、多くの企業が面接を録音・文字起こしし、同意を求めています。その非対称さに目を向ける価値はありますが、だからといって候補者側の義務が変わるわけではありません。
あまり見られないのは、候補者のツールを技術的に検出する仕組みです。ビデオ通話のプラットフォームがパソコンをスキャンすることはありません。面接官が気づくのは、画面を読む様子や間の取り方、履歴書と合わない回答です。AI面接アシスタントは検出されないのかで解説したとおり、「検出されない」というのは宣伝文句です。発覚につながるのは、本人の受け答えです。
問題視されない使い方
AIアシスタントを使っても安心していたいなら、どの解釈でも問題にならない次の使い方がおすすめです。
- 面接前に自分の経験を書き出し、AIの助けを借りて話の構成を整える。
- 苦手な質問を中心に、AI面接官と模擬面接をする。
- 実際の面接ごとに文字起こしを作り、振り返って次に活かす。
- 企業が許可しているとき、または確認して問題ないと伝えられたときに、リアルタイムの提案を利用する。
私たちの製品は、1つ目と3つ目に対応し、許可されている場合は4つ目にも対応します。この問い自体が存在しないかのように振る舞うより、そのようにお伝えしたいと思っています。
自分に問いかけること
個別の状況についてまだ迷っているなら、次の3つを考えると、ほとんどの場合は答えが出ます。
- 何かに署名したり、チェックを入れたりしましたか? そうなら答えは決まっています。
- 面接官に自分の画面を見られても平気ですか? そうでないなら、自分の考えはもうわかっているはずです。
- その回答をツールなしで話せますか? 話せるなら、ツールは補助であって、嘘ではありません。話せないなら、入社後に苦労する仕事の面接を受けていることになります。初日からツールが使えるとは限りません。
YesToTheOfferの位置づけ
私たちはmacOSとWindowsに対応したデスクトップアプリ、YesToTheOfferを開発しています。面接を文字起こしし、履歴書と求人情報から回答のポイントを作成し、スクリーンショットを使ったコーディング問題の支援を行い、面接後に文字起こしとレビューを提供します。友人との練習通話でも、ツールが許可された実際の面接でも、使える機能は同じです。検出されないことをうたってはいませんし、アプリを起動する前に面接の案内を確認するようお願いしています。AI面接コパイロットのガイドでは、自分の言葉で答えるための準備方法を解説しています。料金は分単位で、料金セクションから利用でき、30分間は無料です。
練習と振り返りをしてから、他の使い方を考える
YesToTheOfferなら、練習通話でも実際の面接でも、通話ごとに文字起こしとレビューを利用できます。30分間無料で、その後は分単位の料金。サブスクリプションは不要です。面接中に使う前に、面接のルールを確認しましょう。


